ホラー!?MCU新作映画公開
2022年5月4日に公開された『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』。指揮を取るのは、『スパイダーマン(2002年)』『死霊のはらわた(1987年)』シリーズで有名なサム・ライミ監督。『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021)』及びドラマ『ワンダビジョン(2021)』のその後を描きます。
サム・ライミ監督は、トビー・マグワイア主演『スパイダーマン(2002年)』により、アメコミ映画のブームを作ったと言っても過言ではありません。そんな監督の手掛ける今作、アメコミというよりホラーテイスト、はらわたみ全開でお送りすることになるとは…(知ってた)
ちなみに私が好きな、サム・ライミ監督の作品は『スペル(2009年)』。ローン返済に苦しむ老婆に逆恨みで呪いを掛けられた銀行員のヒロインが、ひたすら老婆に追い掛け回される地獄を味わえる最高のB級ホラーです。
クライマックスバトルの結末
禁断の書ダーク・ホールドを手に入れ、他のユニバースの自分の身体を乗っ取り操るドリーム・ウォークによって、ドクター・ストレンジとアメリカ・チャベスを追い詰めるワンダ。
そんなワンダの目的は、アメリカ・チャベスの能力を奪い、他のユニバースの自分の子供達と共に過ごすことでした。ストーリーを思い返せば、邪悪なストレンジ、ドラマ『ワンダビジョン』での一件を反省しながらアメリカ・チャベスを死に追いやろうとする強引さを見せる矛盾を孕んだワンダ等、「ダーク・ホールドを読んだ者を破滅に導く」という肩書きは伊達じゃありません。欲望に忠実になり行動が抑えにくくなるのでしょうか…
そんなワンダに対抗するべく、ドクター・ストレンジが使用したのもまたダーク・ホールド。戦闘は熾烈を極め、それでも勝てないドクター・ストレンジに力を貸す為に、自らの能力を奪って欲しいと告げるアメリカ・チャベス。他の世界線のドクター・ストレンジは、アメリカ・チャベスを犠牲にしようとしたり、独断でドリーム・ウォークを行いインカージョン(ユニバース同士の衝突=どちらかのユニバースの消滅)を発生させてしまったりと、「世界を救う為には多少の犠牲は仕方ない」という考えを持ち"独りよがり"でした。
しかし、ドクター・ストレンジは、アメリカ・チャベスの力の解放を信じるという別の道に賭けます。そんなドクター・ストレンジと同じように、アメリカチャベスもまた、ワンダを倒すのではなく、見守るという決断をします。その結果、別ユニバースのワンダに諭され、我に返ったワンダは、全てのユニバースからダーク・ホールドを焼き払い、崩壊していく神殿と共に消えて行きました。
『アベンジャーズ/AoU』から続くワンダの苦悩を考えると、なんとも報われない気持ちでいっぱいになります。2021年11月のディズニープラスデイで発表されたドラマ「アガサ:ハウス・オブ・ハークネス」によって、ワンダに何か変化があればと祈るばかりです。公開日発表を待ちましょう…
ドクター・ストレンジに起きた変化
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021)』のスパイダーマン達のように、別のユニバースの自分と共闘は出来なかったものの、他のドクター・ストレンジ達とは違い、"変わる"ことが出来たドクター・ストレンジ。クリスティーンから贈られた時計のひび割れたカバーガラスを差し替え修理が済むと大切にしまい込み、憑き物が取れたようなそんな晴れやかな表情で外に出る彼は、突然苦しみながら路上に倒れこんでしまいます。その額には、邪悪なストレンジと同じ、第三の目が。いつか代償を払う日がくるのではないか、そんな不穏なワンシーンでした。
現れた謎の女性
ミッドクレジットでは、一転してラストシーンを感じさせない、元気に路上を歩くドクター・ストレンジ。何者かに声を掛けられて振り向くとそこには明らかに只者ではない紫色のコスチューム姿の女性が…。「インカージョンが起きた。対処せねば。」何度も劇中で説明されたインカージョン、未曾有の緊急事態が目の前で起ころうとしていることが分かりました。
そんなシャーリーズ・セロンが演じる彼女はおそらく”クレア”だと思われます。クレアとは、原作ではドルマムゥの姪にあたり、ドクター・ストレンジと互いに惹かれ合う存在です。クリスティーンとの恋が終わりを告げた今、ドクター・ストレンジとの今後に目が離せなくなりそうです。
ドルマムゥは、1作目『ドクター・ストレンジ』に登場したラスボスのめちゃくちゃ大きかったあいつです!
おまけ
エンドクレジットにも登場した、アース838のピザボールを売る男かなり印象的でしたよね。彼は、『死霊のはらわた』の主人公アッシュ・ウィリアムズを演じるブルース・キャンベルという俳優さんです。『死霊のはらわたⅡ』で悪霊に取り憑かれたアッシュが自分を殴ってしまうシーンがあるのですが、そのオマージュだと思われます。
以上。お付き合いありがとうございました!
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