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【ネタバレ】食欲が無くなる残飯スリラー映画『プラットフォーム』の解説・考察【階層の法則は◯◯?】

 

 

あらすじ

ある日、ゴレンは目が覚めると「48」階層にいた。部屋の真ん中に穴があいた階層が遥か下の方にまで伸びる塔のような建物の中、上の階層から順に食事が"プラットフォーム"と呼ばれる巨大な台座に乗って運ばれてくる。上からの残飯だが、ここでの食事はそこから摂るしかないのだ。同じ階層にいた、この建物のベテランの老人・トリマカシからここでのルールを聞かされる。 

引用元:https://klockworx-v.com/platform/

 

予告

引用元:『プラットフォーム』予告

 

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48階

 

ルール①

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いま自分のいる場所が48番目の階層だと、同居人のトリマガシから教えてもらった主人公のゴレン。毎月階層が変わるようで、1番目の階層から順々に下降してくる豪華な食事は、下に行くほど量が減る。また、上階からの悪意を受けることもあると知る。

 

ルール②

閲覧注意】極限の閉鎖空間スリラー映画『プラットフォーム』戦慄の予告解禁 | 映画ログプラス

上からの残飯に抵抗を示すゴレン。食べておいた方がいいとトリマガシから伝えられ、ゴレンは、手の付けられていなかったリンゴを一つ手に取りました。すると、48階層が見る見るうちに熱くなっていく。どうやら食料を溜め込むことは出来ないようだ。急いでリンゴを投げ捨てると温度は下がっていきました。

 

ルール③

プラットフォーム - 解説・レビュー・評価 | 映画ポップコーン

この施設に入るには条件があるようだった。ゴレンは修了証を貰うために一時的にここに、トリマガシは殺人の罪でここに。また、一つだけ持ち物が持ち込めるようで、ゴレンはドン・キホーテの本を、トリマガシはナイフを持ち込んだ。

 

 

ルール④

社会の縮図】映画『プラットフォーム』レビュー①──層の数字、名前の由来、本、ダンテ、ゴレンとミハルの関係【結末の考察】 | ページ 3 |  三崎町三丁目通信

ゴレンがルールを学び始めたその頃、プラットフォームの食事と一緒にミハルという女性が降りてきました。彼女は子供を探しているようだが、トリマガシは「16歳以下は入れられない。彼女は狂っている」と話す。

 

 

171階

プラットフォーム」食事が上から降りてくる…、海外の評価、予告編 | 元ボクサーの一念発起

ゴレンとトリマガシの親密度が増し、1ヶ月が経過。目を覚ますとゴレンは縛り付けられていました。階層は171階。最早上層からの残飯も期待出来ません。ゴレンは「水を飲めば何とかなるかもしれない」と説得しますが、トリマガシは「若いお前は可能かもしれないが俺にはどうも難しいのでお前の肉を食べることにする」と恐ろしいことを言い始めました。裏切られた悔しさと恐怖で涙を流すゴレン。足の肉をナイフで切り取られている所をミハルが通り掛かり助けてくれました。温厚な性格のゴレンは人が変わったようにトリマガシを殺害。ゴレンとミハルはトリマガシの肉を食べながら何とか生き延び、そして愛し合いました。

 

 

 

33階

 

ルール⑤

映画『プラットフォーム』究極の階級社会を描くスリラー‼あらすじ・キャストは? | Cinema Gossip

1ヶ月後、ゴレンは33階で目を覚ます。同居人のトリマガシが死亡したことで新たな同居人イモギリと出会うことに。イモギリは元々この施設で働いていたようで、全200階層まであると知る。彼女は全階層に食事が行き渡るように上の階と下の階に説得するが、地獄を見たゴレンは黙々と食事を摂る。しかし、繰り返される説得に見兼ねたゴレンは住人を脅迫することで解決。イモギリは言葉で変わって欲しかったと落胆する。また彼女の持ち込みした飼い犬を、通り掛かったミハルが食べる為に殺したことで事態は一変。会話がなくなってしまう。

 

202階

目が覚めると絶望的な階層と飼い犬を失ったことからイモギリは首を吊って自殺していた。今回もゴレンは同居人を食して生き延びることとなる。

 

 

6階

映画 プラットフォーム ネタバレ感想 子どもは実在したか | 人生半降りブログ

目を覚ますと次の同居人はバハラット。彼は持ち込んだロープを利用し、上層の住人に引っ張って貰おうとするが、悪意により失敗に終わり怪我をする。そんなバハラットを見たゴレンは、「全体に食事が行き渡るように、プラットフォームに乗り食べ物を配ろう」と提案しました。プラットフォームに乗り言うことを聞かないものは力ずくでねじ伏せていきます。そんな中、バハラットの師匠と思われる人物と出会い、彼の提案から「パンナコッタを食べずに上層に届ける」という話になります。それが、施設の管理者が異常が起きたサインとして察知してくれるかもしれないというのだ。道中、住人の攻撃を受け、瀕死の重傷を負ったバハラット。他の階層でミハルが死にゆく姿も目撃する。

 

333階

映画「プラットフォーム」これは現代版◯◯だった? [ネタバレ解説・考察] | Jessie Film.

ついに最下層へ。いないはずの子供をベッドの下で見つける。届けるはずだったパンナコッタを少し揉めるが、子供に食べさせてあげることに。後、バハラットは傷が深かった為に死亡。寝ている子供をプラットフォームにのせ、最上階に向かって運ばれていく所を、最下層からゴレンが見守る。ゴレンはトリマガシとイモギリの幻覚と話をし、「子供をパンナコッタの代わりに届ける。きっと分かってくれる」と信じ終了。

 

考察

 

子供は少女

ミハルは息子を探していた。髪も長く少女に見える。やせ細っておらず健康的なのはおかしい。また、施設の内部に詳しいイモギリが200階までと言っていたにも関わらず最下層は333階×1階層2人=666人(不吉な数字)。もしかすると、ゴレンは怪我のせいで既に途中で死亡していたか、幻を見たのかもしれない。

 

子供は少年

16歳以下は入れないというルールがあるにも関わらず内部にいた子供。髪が長かったのはもしかすると長くいたせいで、少年であり、ミハルが施設の内部で産んだのかもしれない。毎月ミハルは子供の同居人を殺し、肉を与えていたのかもしれない。それならば毎回下層に降りていたことも辻褄が通る。

 

階層の法則は◯◯?

月替わりで階層が変わるタイミングである法則が見られる。トリマガシの死、イモギリの自殺、人が死ぬとより上層に向かっているということだ。それならば、毎月ミハルが上層から降りてきていたのも納得ができる。

 

物語は実に思想的及び宗教的である

各階への食事の分配の際、「共産主義か?」と言われているように、資本主義における皮肉を取り扱っているようにも思える。また、何かを作り変える、人を救うには、時には暴力に頼る場面もありましたが、現状に屈服するのではなく命を懸けて何かを為す重要性を説いているようにも思えます。宗教的な側面の話をすると非常に長くなるので一部だけ。自ら志願して入所したゴレン。地獄のような環境。666人という悪魔の数字。血肉、ワイン、リンゴ、自らに取り込んだトリマガシ、イモギリとの対話。使命。そして子供を見守る姿はまるで救世主を送り出しているようだ。

 

様々な側面から非常に考えさせられる良くできた作品だなと思いました。

但し、食事中の鑑賞は推奨しません(箸が止まった)

 

以上。

 

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