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【ネタバレあり】映画『きさらぎ駅 Re:』の衝撃のラストの伏線に気付けた?【あらすじ・考察・前作の予習】

 

 

あらすじ

前作がうろ覚えの人はこちらをどうぞ

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きさらぎ駅

きさらぎ駅

  • 恒松祐里
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予告

引用元:再びあの駅へ――!都市伝説映画『きさらぎ駅 Re:』予告編

 

 

 

ここから先は映画『きさらぎ駅 Re:』のネタバレを含みます。
視聴後の閲覧を推奨します。

 

 

 

なぜ堤は自力で現世に戻れないのか

堤がきさらぎ駅に残り明日香が現世に戻った結果、皮肉ながら生還者が続出する。それは堤が偽りのクリア条件(光る扉に入った人間は犠牲になるがそれ以外の人物は現世に帰れる)を葉山から知らされていたからだ。来訪者が現れる度、光る扉まで辿り着いた堤は自分が助かるために他者を光の扉に向かわせる。それがクリア条件だとは知らずその度記憶をリセットされて

 

難易度の変更

明日香が再びきさらぎ駅に入ったことで明らかに達成条件が厳しくなっている。最終地点はランダム要素が強いとしても、足場のないグラウンドで高鬼、3秒持たずに追い付いてくる眼球を相手にそもそも光る扉はフェイクはやりすぎである。

通過した椅子と机を手渡しで回せばいいのに…って思ってましたが、多分そこまでやることも想定内なんだろうなと感じました。

 

真・鮫島事件

 

きさらぎ駅からの帰還者は不幸になる

翔太は自殺、美紀は自傷行為が激しくなり、花村は嫁と子供に逃げられ唯一自分を救おうとしてくれた堤を崇拝しているがアルコール中毒で幸せそうには見えない。また、常軌を逸した研究を続けていた葉山は前作からエスカレート。姪の凛を軟禁し、ハサミを持って追いかけてくる。ただ明日香を助けたいと願っていた葉山の姿はもうそこにはない。あの衝撃的なラストの伏線はここにあると考える。後述する。

 

宮崎明日香という人間の在り方①

「どんな時でも自分に恥ずる行為はするな」を受け売りに前作で堤や周りの人間を助けてきた明日香。彼女は現世に戻った後、真実を公にしたいと奮闘するが、「クレーマーおばさん」とネットで炎上し、誹謗中傷や住所特定、嫌がらせを受ける。それでも諦められず再びきさらぎ駅に足を運ぶ。「誰かの幸せを犠牲にして自分は幸せになれない。」 と語り、自分の代わりに助かろうとした堤に対しても「それでも私は助けられた、ありがとう」と感謝の意を伝える。純粋で優しい子なんだと誰もが思う。…が

 

 

宮崎明日香という人間の在り方②

堤を現世に帰す時、「ディレクターの角中さんにあなたは悪くない」と伝えてと言う。堤が彼女の想いを汲み取り、角中にお蔵入りとなった番組を放送するように頼む。それは明日香の思惑通りだった。「ネットの人たちは映った画像や映像から簡単に特定してしまう。」彼女が映像の中に散りばめたきらさぎ駅に行く手段を特定した人間たちはきらさぎ駅に雪崩れ込む。「みんな堤さんみたいに分かろうとしてくれる人ならいいのに。」堤や葉山のように「誰かが出るには誰かが犠牲になるしかない」という答えとはまた違う。他人の痛みが理解できないなら他人の痛みを経験し理解すれば良い、そうすればみんな善良な人間になれる、とでも言いたそうな表情を浮かべている。

前作より堤が自分のことしか考えていないように見えたのも、葉山や明日香が実力行使に出たのも、全てきさらぎ駅という異界にいた影響なのかもしれない。自傷行為や加害行為、負の感情の増幅、自分の在り方を歪めてしまうという大きすぎる代償はこれからも増え続ける来訪者たちを蝕み続けるだろう

 

以上。

 

追記:

みんなーーー!パンフレット買おう!!!

 

 

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