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【ネタバレあり】映画『プラットフォーム2』の考察【1とのつながりやラストの意味】

 

 

あらすじ

食料が上から下に運ばれる謎の収容施設「プラットフォーム」を舞台に、新しく入居した主人公の女性プレンプアンと太った男性ザミアティンは、上の階のロベスピエールから、面接で申告した好物だけを食べるように教えられる。しかし、上の階の住人が好き勝手に食べ物を独占するため、下層階には食料が届かず、食料を巡る争いや派閥争いが激化していく。

 

予告

引用元:『プラットフォーム2』予告編

 

 

 

 

ここから先は映画『プラットフォーム2』のネタバレを含みます。
視聴後の閲覧を推奨します。

 

 

 

賛否両論、明かされる真実と増えた謎

プラットフォーム2』の新予告編が公開 - iHorror

前作の世界観を引き継ぎつつ雰囲気も損なわないのは最初の10分だけと感じる視聴者が多い中、目を背けたくなる様な暴力的表現と観客に解釈を委ねるお決まりの形が合うかどうかで賛否が分かれている。

 

1(前作)とのつながり

主人公のプレンプアンが72層に移動になった際に、トリマガシと同室となったことで、今作は1の前日譚であることが判明。また、最下層に到達したプレンプアンが前作の主人公ゴレンと出会うがお互い顔馴染みだったようだ(夫婦…?)。

 

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用語説明

 

救世主(メシア・マスター)

プラットフォーム2 : フォトギャラリー 画像 - 映画.com

目隠しをした聖人の様な姿の男性・ダギン・バビを指す言葉。何故そう呼ばれるようになったかは次項・油注がれし者を参照。プラットフォーム内のルールを明確に定めており、ルール違反をした者は1回目は手を切断、2回目はエレベーターに括り付けられて生きたまま他の人間に食べられるという残酷な私刑を設けている。その一方、自らの食事のみを食べ、死んでいても他人の食事には手を出してはいけないというルールが争いを減らしているという皮肉もある。

 

登場するまで前作のゴレンではないかと疑ってました

 

油注がれし者

聖書において油を注がれるというのは、神の力や祝福を受け取る行為であったり、神に使える為の役割を担うことを意味する。本編では、マスターが最下層に到達した時に周りの人間に自らの太ももの肉を切り取って食べさせたらしく、その肉を受け取った人間を油注がれし者と呼んでいる。


ロイヤリスト

 油注がれし者に仕える教徒達。主にルールを破った者に罰を与える実行役。

 

バーバリアン

 救世主のルールを破った者。

 

 

前作の登場人物

 

トリマガシ

映画「プラットフォーム」極限状態で試される男の賭けの結末は?2019年に制作されたスペイン産のSFホラー | TVdrome(テレビドローム)

前作でゴレンと同室になった男。持ち込みは包丁(サムライプラス)。171層に送られた際にゴレンを拘束して太ももの肉を削ぎ落とそうとした。一見、協調性のある知的な人物のようだが、それだけではなく、なんとしてでも自分だけは生き残るという強かさを感じる。たまたま降りてきたミハルに殺害される。


ミハル

ミハル】映画『プラットフォーム』レビュー②──内容とは別に気になった2つのこと【人種差別】 | 三崎町三丁目通信

息子を探す為にひたすら下を目指す女性。イモギアが持ち込んだダックスフンドを食べたりと、まるで獣のよう。


バハラト

穴からの脱出を目指していたが、ゴレンに感化され、食事を分配するため命懸けで戦うも死亡する。今作ではプレンプアンに助力せず傍観者となる。

 

 

考察


子供たちの正体とミハルの行動原理

Every Returning Original Character In The Platform 2

なぜ前作のゴレンと本作のプレンプアンがプラットフォームにはいないはずの子供を見つけたのか。それは、管理側が1ヶ月に1回大勢の子供たちから1人を選び333層に送っているからだ。その中継役をミハルが行っていた様で罪の意識から下を目指しているという事実が本作で明らかとなった。


砂に埋もれた犬

ファイル:Goya Dog.jpg - Wikipedia

道中、犬を食べたら助かるというニュアンスの言葉があり、これが異常者の戯言なのか真実なのかは不明ではあるものの、実際ゴヤの絵画『砂に埋もれた犬』をプレンプアンが発見している。この絵画に使われた有毒な絵の具を口にすることで仮死状態になり、死体回収に紛れ最下層到達に成功している。

 

管理側の目的

格差社会を描いたセンセーショナルなデスムービー!暴力の先に答えはあるのか…「プラットフォーム」【ホラー映画を毎日観るナレーター】(607日目)|渋谷裕輝(ホラー映画を毎日観るナレーター)

プラットフォーム内には子供が入れないルールがあったが、333層に子供が運ばれているのは事実である。収容されている誰かがその事実に気付き、子供を浮遊する台座で打ち上げれば終了なのだろうか。また、クライマックスでプラットフォームは1棟ではないことが分かった。壮大な実験の果てに何を望むのだろうか。次回作があれば明らかになるかもしれない。


強いメッセージ性

Netflix Japan | ネットフリックス on X: "◇配信開始 Netflix映画『プラットフォーム2』(スペイン)  すべての階層に食料が行き渡るよう、"自分が選んだものだけを食べる"という暗黙のルールに基づいて人々が暮らす謎の建物。  新たに"穴"にやってきた住人は、その残酷な ...

プラットフォームは現代社会の縮図ともいえる。一人一人がルールを守り自分の選んだ料理だけ選べば行き渡るとロイヤリストたちが言うが、まず間違いなく行き渡る量ではない。また、上層に位置した人間は我慢すれば生きていくことが出来るが、下層に位置した人間は死ぬ可能性があるほど飢えに苦しむこととなる。ランダムで決まる階層で富裕層と貧困層の体験を行うこととなる。そして、それが正しいことだとしても圧政を強いれば当然立ち上がる者もいる。

 

 

ゴレンとプレンプアンの再会の意味

How Perempuan Knows Goreng In The Platform 2's Mid-Credits Scene

時系列の違う2人が出会ったことを前作同様幻覚であると決めつければ考察の必要がない。333層で生き残っている人たちが実在するとするならばみな食事を摂っている様子がなく争いからは無縁の人物ばかりであったことが関係しているのではないだろうか。333はキリスト教において三位一体を象徴する神聖な数字である。子供を救うために欲を捨て辿り着いたものは悟りの境地に達し、主と同じ様に聖人になることができるという見方も出来る。それならば、2人が再会してもおかしくはない。


結論の出ないストーリー性

The Platform 2 Rotten Tomatoes Score Revealed - How Does It Compare To  Netflix's 2019 Original Movie?

散りばめられた伏線からある程度プラットフォーム内のルールは理解することが出来ても、結末がぶつ切りのため断定材料に至らない。続編が出てこの後どうなるかが分かればまた別の話だが…。個人的には、死後の世界や煉獄ではないかという考えを推したい。

 

解釈の違いを楽しむ映画だと思うので面白い意見をお待ちしてます!

 

以上。

 

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