あらすじ
この世に存在しない「きさらぎ駅」にまつわる神隠し事件がインターネット上で話題になってから十数年後。卒業論文のテーマにとりあげた女子大学生は、当時話題となった投稿主をつきとめ、連絡を取る。
予告
きさらぎ駅とは
きさらぎ駅(きさらぎえき)は、日本のインターネットコミュニティで都市伝説として語られている架空の鉄道駅である。同駅が初めて語られたのは2004年のことで、インターネット掲示板の2ちゃんねるに投稿された実況形式の怪奇体験談の舞台として登場した。体験談では人里離れた沿線に忽然と現れた謎の無人駅として描写されており、空想的に静岡県浜松市の遠州鉄道沿線、またはそこから繋がった異界にあるものと考察されている。2010年代以降になると、ネット上では類似の体験談が相次ぎ、インターネット・ミームとしての広まりを見せている。また、2020年頃よりフィクション作品やメディアで取り上げられることも多くなり、ネット上では都市伝説として根強い人気が続いている。
視聴後の閲覧を推奨します。
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解説(ネタバレあり)
大学生と元高校教諭
物語は、民俗学を専攻している大学生・堤 春奈(つつみはるな)が「きさらぎ駅」に行ったと噂される元高校教諭・葉山 純子(はやますみこ)の元を訪ねる場面から始まる。どうやら堤は卒業論文の題材に都市伝説である「きさらぎ駅」を選んだようで、葉山もメールでのやり取りで信用できるあなただからこそ話すと伝える。
元高校教諭の話①
葉山は2004年学校からの帰宅途中に何度か寝過ごし電車で往復する内に、意図せず「きさらぎ駅」に入る条件を満たしたようだ。あるはずのないトンネルを抜け意識を失うと「きさらぎ駅」に到着。乗車していたメンバーを軽く紹介する。
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宮崎 明日香・・・葉山の勤務する高校に通っているらしいが面識はない。
3人組グループ
岸 翔太・・・乱暴な男。大輔が反論すると殴る。
飯田 大輔・・・殴られても逆らわない。
松井 美紀・・・ギャル。殴られていても知らんぷり。
花村 貴史・・・酔っ払いのサラリーマン。
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「きさらぎ駅」に着いた一同は電車から降りることにする。翔太が葉山に場所を聞くが答えられないと「つかえねーやつ」と暴言。花村にも同じように質問されるが当然答えられない。その最中、明日香が待合所の異変に気付き声を出すが葉山は見逃す。花村はベンチで横になり「電車が来たら教えてくれ」と足を伸ばした瞬間酒瓶を落とし割る。美紀が喉が渇いたようで3人グループで自動販売機を探しに行くが悲鳴が聞こえ、葉山と明日香が向かう。大輔に何かあったようだが見つからず、皆で駅に戻る。何を見た翔太と美紀は気が気じゃない様子で、線路を辿って歩いていくことに。道中太鼓の音が聞こえ、サラリーマンが突然頭が膨れ上がり爆発。山道から「おーい、危ないから線路を歩いちゃだめだよー」と何度も老人から声を掛けられて気付くと背後に突然現れ杖を持ったまま全力疾走してくる。逃げようとすると、また背後から突然現れた大輔に腕を掴まれた美紀が老人に追い付かれ爆発。精神に支障をきたした翔太がナイフで葉山に襲い掛かるが、明日香の助けもあり撃退。2人であるはずのないトンネルを進む。
元高校教諭の話②
何度かトラブルはあったがトンネルを抜け、そこに丁度やってきた車。おじさんが降りてきて、怪我をしている2人を気遣い車で送っていってくれるという。5時間以上も歩き続けた疲労で眠りについた2人が目を覚ますとおじさんは化け物になっていて逃げ出す。太鼓の音はどうやら神社から聞こえてきていたようだ。光る扉を見つけた2人は帰れるかもと期待するが、そこに先程のおじさんがまた襲い掛かる。結果的に明日香が光る扉に入ることに。その瞬間、光る扉は明日香の悲鳴とともに赤く染まり、葉山は気付けば現実世界に帰ってきていた。
元高校教諭の話③
葉山は「あの時、私が光る扉に先に入っていればあの子は助かったのかもしれない」と堤に語る。一部始終を聞いていた葉山の姪の凛はにやりと笑う。インタビューを終えた帰り道、堤は「きさらぎ駅」に入る手順を実際に実行に移す。
堤 春奈①
目が覚め、乗客を確認すると、葉山から聞いていた乗客と一致していることに気付く。明日香に、葉山は知っているかと聞くが「知らない」とのこと。どうやら状況はリセットされ皆記憶を失っているようだ。葉山が見逃してしまった明日香の見ていた景色を確認すると、待合所が脈打っていた。花村が足を伸ばし落とそうとした酒瓶を堤は受け止める。前回と同じく自動販売機を探しに行く3人グループを急いで追いかける。ナイフを取り出す翔太の足元から根が生え、今回は大輔ではなく翔太が犠牲になる。全員で線路を進むが、花村が吐く。堤が、割れるはずだった酒瓶を受け止めたことにより花村の飲酒量が増えたようだ。
理由がくだらなすぎて笑いました。しかし、これが意外にも良い方向に…
堤 春奈②
太鼓の音が聞こえてきた瞬間、花村は線路から離れ再び嘔吐。線路を見ると脈を打つ波のような物が見えた(前回はこれに触れたから爆破したらしい)。老人が「おーい」と声を掛けてきて追いかけてきた所に、翔太が現れる。堤は翔太から盗んだナイフで翔太の脇腹を刺すと老人に向かって投げ飛ばし2人とも爆発。トンネルを抜けると現れたおじさんを堤はその辺にあった石で殴り倒す。花村運転で進むが追い付いてきたおじさんに花村がやられ、堤・明日香・大輔・美紀の4人は歩いて神社に向かう。道中現れた家に入ると翔太が現れ大輔と美紀がやられる。家から出ようとするがおじさんが現れ、家も脈打ち始める。裏口から外を見ると光る扉が現れていた。
[rakuten:book:20049982:detail]
堤 春奈③
これ以上の介入は危険と判断した堤は、前回の葉山と同様、明日香に光る扉を譲る。しかし、光る扉の向こうから「堤さんはやく!」と明日香の声が聞こえる。状況を理解できない堤は光る扉に向かうが直前で消えてしまい、取り残されたことを理解しその場に泣き崩れる。
葉山 純子
元の世界に帰ってきた明日香を待っていたのは葉山だった。葉山が言うには、光る壁に入り元の世界に帰られるのはただ1人。実は前回先に光る壁に入ったのは葉山で取り残されたのは明日香だったのだ。葉山に欺かれた堤は、「きらさぎ駅」に取り残されることになってしまった。
葉山凛と大園葵
エンドロールの後、葉山と堤の話を盗み聞きしていた凛は友人とYouTube放送をしており、「きさらぎ駅」を目指すようだ。手順通りに「きさらぎ駅」に入ると、いつものメンバーに加え、眠る堤の姿を見つけるのだった…。
考察(ネタバレあり)
結局葉山は何がしたかったのか
葉山が明日香を助ける為、光る壁についての情報のみ堤に嘘をついたことが分かったが、物語終了間際、冒頭で一瞬映った葉山の資料室は壁一面膨大な数の新聞記事などの張り紙で埋め尽くされている。明日香を助けるための手掛かりを探していたのかもしれない。光る壁の条件を明確にする為、他人を「きさらぎ駅」に送り出していた可能性もある。真相は闇に葬られた。
なぜ元の世界に帰ってくると7年経つのか
これは明日香が帰ってきた時点でどれくらい経っているのか判断が付かないため憶測になるが、そもそも一回のループで帰って来れたのかどうかが怪しい。堤は葉山の話を聞いていたのでスムーズに進行したが、葉山は恐らく何度か失敗している。ループする度に記憶がなくなるので覚えていないだけで、例えば7回失敗した可能性だってある。
続編「きさらぎ駅 Re:」の劇場公開が決定
主演は文宮崎 明日香役の本田望結とのことで、堤を救うために再度「きさらぎ駅」を訪れるようだ。2025年6月13日公開とのことで想像の斜め上を行く展開とのこと。期待したい。
追記:
2025/6/14(土) 続編観てきました。
以上。
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